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「まるで時代劇の立ち回り」 加藤被告の「黒いもの」と警棒かち合う(産経新聞)

【法定ライブ 秋葉原殺傷 第9回公判】(2)

 《17人殺傷の現場となった東京・秋葉原の外神田3丁目交差点近くの勤務先から、事件を目撃したという男性が証言を続ける。騒ぎに気づいた証人が外へ飛び出したところ、加藤智大(ともひろ)被告(27)は交差点付近にいた男女に次々とパンチをするような素振りをして走り去った。男女はひざから崩れ落ちていったという》

 《加藤被告の後を追った証人が見たのは、路地裏で警察官と対峙(たいじ)する被告の姿だった。男性検察官が、このときの様子について詳しく尋ねた》

 検察官「そこで、男は何をしていましたか」

 証人「警察官と向かい合っていました」

 《証人は検察官に促され、警察官が立っていた位置を地図に赤字で書き込んだ》

 検察官「警察官は何をしていましたか」

 証人「警棒を出して、男を制止しようとするしぐさをしていました」

 検察官「男はどうしていましたか」

 証人「立ち向かうような感じでした」

 検察官「男は右手の黒いものを持って、何かしていましたか」

 《証人は加藤被告を後ろから追いかけた際に、右手に黒いものを握っていたのを目撃している》

 証人「(警察官と加藤被告が)2人でパチンパチンと…。時代劇でいう立ち回りのようなことをしていました」

 《証人は、加藤被告が手に持っていた黒いものと、警察官の警棒が当たる音をこう表現した》

 検察官「男は黒いものを振り回していたということですか」

 証人「はい」

 検察官「その後、警察官はどうしましたか」

 証人「男の人がなかなか抵抗をやめなかったので、警棒を置いて拳銃(けんじゅう)を抜きました」

 検察官「それを見てどう思いましたか」

 証人「正直、これで終わったなと思いました」

 検察官「『終わった』というのは、(男が)逮捕されるということですか」

 証人「はい」

 検察官「その後はどうなりましたか」

 証人「(勤務先の)ビルに戻りました」

 検察官「この事件に関係している車は見ていますか」

 証人「見ました」

 《車とは、加藤被告が交差点に突っ込んだ際に乗っていたトラックだ。証人は勤務先に戻る際に目撃したという》

 検察官「どのような様子でしたか」

 証人「運転席側のドアが開いていて、フロントガラスはクモの巣状になり、バンパーはずれていました」

 《加藤被告はトラックで複数の人をはねており、破損した車が衝撃の大きさを物語っている》

 検察官「その後、交差点でどのような様子を見ましたか」

 証人「いろいろな人が介抱されているのを見ました」

 《加藤被告にパンチをされたように見えた男性警察官や女性は交差点内で倒れたままの状態で、証人は「いずれも自分の力で立てなくなっていた」と証言した》

 検察官「こうした様子を見てどのように思いましたか」

 証人「とんでもないことが起きた、これはただごとじゃないと思いました」

 検察官「現場に血は流れていましたか」

 証人「血が道路にびっしり流れているのを…」

 《悲惨な光景を思いだしたのか、証人の言葉が最後まで続かない。検察官が別の質問を投げかけた》

 検察官「交差点以外で倒れている人はいましたか」

 証人「1人だけ見ました」

 検察官「男性でしたか、女性でしたか」

 証人「男性です」

 検察官「どんな様子でしたか」

 証人「身動きを一切していませんでした。周りの方が心臓マッサージなど、いろいろされていました」

 《この後、検察官は現場の写真などを証人に見せ、被害者が倒れていた位置などを確認し、証人自身が事件で受けた“傷”についても尋ねた》

 検察官「こうした状況を目撃し、事件後、あなたへの悪影響はありましたか」

 証人「食事、睡眠など…。なかなか寝付けない日々が…」

 検察官「最も衝撃的だったのは、どの場面ですか」

 証人「道路についた血を見た瞬間が焼き付いています」

 検察官「仕事面への悪影響はありましたか」

 証人「事件後、1〜2カ月は秋葉原に来る方が少なくなり、(勤務先の)売り上げも激減しました」

 《最後に検察官から「裁判官や被告人に言いたいことは?」と質問されると、証人ははっきりとした口調でこう述べた》

 証人「裁判官の方たちには、法に基づいて極刑にしていただきたい」

 《さらに、横の長いすに座った加藤被告の方へ顔を向け、続けた》

 証人「被告にはきちんと遺族や関係者に説明責任を果たしてほしい。そして、あなたが帰ってくる場所はもうないですから。きちんと反省してください」

 《当の加藤被告は、手元に視線を落としたままで、表情に変化はない》

 《男性検察官の尋問が終了した。続いて女性弁護人が質問に立った。証人に、事件当時の様子を改めて確認する》

 弁護人「男が警察官や女性にパンチを繰り出したように見えたというのは、走りながらですか」

 証人「はい。走りながら、こう、下から突き上げるように…」

 《証人は右のこぶしを上下させ、当時の様子を説明した》

 弁護人「男は手に何か持っていましたか」

 証人「そこは確認していません」

 弁護人「男は移動する間、ずっと走っていたのですか」

 証人「はい」

 弁護人「どんな様子で走っていましたか」

 証人「もう、全力疾走でした」

 弁護人「警察官と対峙しているとき、警棒と男が手に持っているものは何回ぐらいぶつかっていますか」

 証人「3回ぐらいです。カチンカチンカチンと。時代劇の立ち回りみたいに…」

 弁護人「男と警察官が向かい合っていたのはどのくらいの時間でしたか。かなり長い時間でしたか」

 証人「その時はそう思いました」

 =(3)に続く

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心電図送信機のチャンネル番号入力間違えで医療事故(医療介護CBニュース)

 心電図の送信機のチャンネル番号を間違えて入力したため、別の患者の心電図を見て患者に治療・処置を行った事例が2006年1月から10年3月末までに5件報告されていることが、日本医療機能評価機構のまとめで分かった。

 同機構が5月17日に公表した「医療安全情報(2010年5月)」によると、あるケースでは、看護師が患者Aの心電図モニタを表示するためにセントラルモニタを設定する際、送信機のチャンネル番号を間違えて入力。入力した番号は、患者Bのものだったため、セントラルモニタの患者Aの心電図が表示されるべき場所に患者Bの心電図が表示され、これに心室性不整脈が認められたため、患者Aに治療が行われたという。

 この事例が発生した医療機関では現在、▽受信している心電図のチャンネル番号が患者に装着されている送信機と合っているかを確認▽セントラルモニタの設定手順を確立―の取り組みを実施している。

 同機構では、無線の医療機器を使用する際は、院内にチャンネルを管理する人を配置するなど、責任体制を明確にするよう注意を促している。


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